毀誉褒貶

「毀誉褒貶」は、「ある全集を読む」の掉尾としての③に使いたいと思っていたタイトル。

ある全集、つまり木々高太郎全集の最終巻の月報のそれこそ掉尾、全集完結の謝辞に『たえず毀誉褒貶の渦中にあった木々高太郎(林髞)という存在は』とあったのには少なからず驚かされた。全集完結に当たり『たえず毀誉褒貶の渦中にあった』と述べられる存在はそうはいないんじゃないか。その後には『今日以後、その作品を読み継ぐ読者の柔らかい心の中にのみ、ほんとうの生を生きはじめるのではないでしょうか。』と続く。林髞としてはともかく、理想と情熱の作家、木々高太郎に贈る言葉は「理論よりも実践を」。最終巻で作品以外の活動の多彩さと能弁ぶりに接し改めてその感を強くしたが、リアルタイムでの反応や評価はさぞや……と思わずにはいられない一文だ。


Jリーグもプロ野球も開幕。
プロスポーツの世界こそ毀誉褒貶の最たるもの。持ち上げられ、けなされ、また持ち上げられてけなされて。そのたんびに歓喜にむせんだり辛酸をなめたり、こちらも一緒に浮いて沈んで。でも、毀誉褒貶にさらされる当人が一番大変なのはわかってる。
その季節がまたやってきた。どうか大きなけがなどありませんように。

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