あちらからの呼び声

「野生の呼び声」はジャック・ロンドン。ダナ・アンドリュースが主演したのは「我が心の呼ぶ声」。

Her Majesty’s Soundの「Ole Devil Called Love」は、あちらからの呼び声というか、こちらから送ってくれているというか、彼岸と此岸がつながる曲の一つ。古いレコードから聞こえてくるようにエフェクトかけているから当然といえば当然だけど、“この世との距離感”がいい。

収録アルバム「Esperanza」のジャケットはミュシャの作品から。
左がミュシャの「四季」(1896年)の「夏」(部分)で右がジャケット。
加工されたサウンドに安らぐ「Ole…」と、極まる装飾性と様式美にかえって自然を、そして超現実を感じるミュシャ、いい組み合わせなんじゃないかな。

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彼岸と此岸がつながる曲といえば、井上陽水の「枕詞」に「ジェイコブス・ラダー」のモーリス・ジャールの音楽。
ジェイコブス・ラダーってヤコブの梯子そのままなんだけど、まさに“そのまま”と感じられることが私にとって大事な音楽になっているゆえん。「12モンキーズ」のエンディングはルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」、「ジェイコブス…」はアル・ジョルスンの「サニー・ボーイ」。2人の浸透度に曲&映画のトーン、そして興行成績から、私の中では前者は陽、後者は陰の組み合わせになっている。対称軸を違えると「ジェイコブス…」と「エンゼル・ハート」という対もあるんだけど。

ヤコブの梯子のあるところで、黄泉比良坂で聞こえてくるのはこういう曲だろう、という曲を聴いていると鎮まることができる。「もういいよ」と言ってくれているようですごく楽になる。そして静かに態勢整え直し。もっとやれと言われるとやりたくなくなるけど、「おしまいにしたら?」と言われると「もうちょっと」となる、あの感覚だ。
そんなふうに生気を取り戻させてくれる存在は本当に貴重である。

 追記
画像「夏」のポイントは足元、そこを見てもらわなくてどーするよ、です。

夏の“ベストパートナー”水、ここでは小川。
ジャケットでは海を背景に持ってきてるのね。

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