犬神家のふすま

「女王蜂」での応接間のカーテンが突然落ちる場面で連想するのは、「犬神家の一族」のふすまのシーン。

多分、ある意味有名でしょう。一人、雑誌だかを読んでいる梅子にふすまが倒れかかってきてギャッ!、その向こうに小林昭二が幽霊のように立っていてギャッ!というシーンだ。
初めてノーカット版でもって見たとき、何だ、これは?と、時間制限のあるTVの映画劇場じゃそりゃあカットされるわなと思った。そして、何であんなマンガチックにしなきゃいけないのかわからない小林昭二のおばけ演出ということで、かえって記憶に残ることに。一体意味はあるのかないのか、あるとしたらどんな意味なのか。謎。

「女王蜂」の落ちるカーテンの“意味ありげさ”は、ふすまを上回る。かつ、ふすまと違って、落ちてみんなビックリでそのまま場面が変わるから、見ているこっちの“宙ぶらりんにされ具合”強し。

先日見た「病院坂…」では写真館のスタジオで背景のスクリーンが落ちるが、ドタバタギャグだ。前述2作のようなもたせっぷり感もないのでトーンはそろっていないけど、このサプライズ、三木のり平&強烈インパクトのおばちゃんペアなどのシリーズのお約束の一つと思って……いいんでしょう。
遊び心をまぶした緊張と弛緩の提供なんだろうか。どうしてカーテンは落ちなければならなかったのか、ふすまは倒れなければならなかったのか、その答えは存在するのか、ミステリーがいっぱい。

この記事へのコメント

2006年11月12日 14:34
こんにちは。
確かに、深く考えたことなっかたです。
ん~っ、ミステリーですね。
2006年11月12日 21:01
こんばんは♪
“ミステリーなのか、ミステリーたり得るものではないのか”、そこから既にミステリーという謎めきさも惹かれるゆえんの一つなんでしょうね。

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