「ドクター・フー」~「心理探偵フィッツ」~「新スタートレック」

NHKで秋のおすすめとして「ドクター・フー」が紹介されていた。なんだかおもしそうと思って見ていたら、エイリアンの主人公として大写しになっているのは「心理探偵フィッツ」(もちろんロビー・コルトレーンの英国版。今は亡きロバート・パストレッリの米国版じゃありません)の警部じゃないっっ!?
当然ながら顔つきはそれなりに年とってるので念のためネットで調べてみたら、やっぱビルボローでした。クリストファー・エクルストンでした。

彼がなぜ印象に残っているかといったら、「…フィッツ」という作品そのものがおもしろかったことはもちろんだが、吹き替えの大塚芳忠が彼ならではの力みのこもった演技を全開にしてくれていたからだ。パーツが大きくてちょっとくどいC・エクルストンの顔にびったしの存在感満点の声。

部下の女性刑事・ペンハリガンを高島雅羅が演じていたというのもポイントだ。
大塚芳忠と高島雅羅といえば「新スパイ大作戦」……、もとい、「新スタートレック」のデータとトロイ。
初めて見たとき、香港映画のチンピラ役がよく似合う大塚芳忠がどうして感情を持たないアンドロイド役なんだと戸惑ったものだが、感情というものへのあふれる興味を秘めつつ無感情という、抑制の効いた名演技を長きにわたり聞かせてくれた。
人間の心を理解したい、そして人間になりたくてたまらないデータにとってトロイは“教えを説く”存在。その一方、エムパスということで地球人とは一線を画す彼女には、尊敬とともに他のクルーへのそれとはまた違った親愛(データなりの)を抱いていたのではないか、と思えるブレント・スパイナー&大塚芳忠の名演だった。

それが「…フィッツ」では、やたらリーダーシップを発揮しまくる上司に、そのボスが煙たがるフィッツと仲良くしてみたり、あるいはアンビバレントな感情を抱く部下という「新スタ…」とはある意味対極の関係を披露していたものだから、“おおーっ、これはこれは”というオドロキをもって鑑賞していた。

ドクター・フーとして“その後のビルボロー”を見るってのも悪くはないんじゃないか。今度も大塚芳忠だったらなーとは思うが、まずは見ないことには。作品そのものと声のぐあいがどうなのか、オンエアを待つのみですね。

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