「みんなのうた」~「展覧会で逢った女の子」

先日、「キャッツ・アイ・ラブ」が突如意識上に甦った次第を記事にしたが、そのとき同時並行して思い出した作品がもう一つある。
歌声と印象的な詞に背景のアニメの内容は記憶していたが、曲名は覚えていない。でも、検索でこれもすんなり判明。「展覧会で逢った女の子」。タイトルはまさにこんな感じだったかなーというものだったが、出てきた画面の情報に驚いた!なななんと作詞&うた新井満、作曲大野雄二とある!!

展覧会で見かけた女の子の“語り手”の理解を超えた様子と、それを目にした戸惑い、そして、詞にはないけれどもアニメで明らかにされる女の子の反応の理由を3番それぞれに見事に描き、絵画の展覧会というそもそも湿度の高い題材を、たしか記憶では 「雨~」と過剰なウエットさでもって歌い上げることでゲージツ(by篠原勝之)に対するパロディをより深いものにしているという、まさに総合芸術たる作品。赤青黄に色分けした小物を伴った女の子はとってもかわいいし、“いかにも”のタッチであらわされた絵も見もの。背景も絶対に欠かせない一要素になっているという創作の姿勢が何とも嬉しい。その詞と歌声が新井満氏のものとは。

そして、そのびっくりをはるかに上回って仰天させられたのが作曲の大野雄二だ。えぇっっ、あの「犬神家の一族」の大野雄二!?「人間の証明」の大野雄二!?いやというほど情緒あふれる導入と締めのパートと、“から元気”ならぬ“から明るさ”とも言いたくなるようファンキーなスカしぶりのコントラストは本当にお見事。それでいて全編通じてまさしくチンドン屋から受けるような悲哀が漂うという、彼の職人技には改めて脱帽。
  
作詞作曲、そして背景それぞれがエモーショナルにシニカルに、ウエットにドライに味わえ、充実した巧みさに楽しませてもらえることに喜びと敬服を感じる幸せな作品。そういう作品に出会えたことと、それを世に送り出した面々の才能にただただ感謝する次第です。

2010年4月29日追記
You Tubuで発見しました。
こちらで聞けます♪

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