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zoom RSS 「少年ドラマシリーズ」のミューズ〜浅野真弓

<<   作成日時 : 2005/10/27 21:24   >>

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さて、前回の記事ラストで私が思わず死んだはずの菊 容子とばかり思い違いをしたのは、少年ドラマシリーズの「時をかける少女」、もとい「タイム・トラベラー」の浅野真弓です。だって、2人とも、その他のことはそんなに覚えてないよってなぐらいの幼少期にもかかわらず、私の中にかなりなインパクトを残した存在なんだもの。そしてその見間違えた作品は、そのとき既に夕方の時間帯に再放送となっていた、ウルトラマン……タロウ?80?私が参考とさせてもらっているサイトでは、彼女の円谷作品出演としては「帰ってきた…」と「80」だけだから「80」か。そのときは何かやけに若かった篠田三郎と一緒に出てたような気がしていたから「タロウ」かとばかり思っていたが、それは長谷川初範だったんだろう。

NHKの少年ドラマシリーズっていつから始まったんだろう。ひょっとして「タイム…」が第1作なのでは。……ああ、やっぱりそうなんだ。私には年長の兄弟がいたので、自分の意思とは関係なくその時間にはNHKにチャンネルが合わされていた。冒頭、暗がりの中“主”のいない椅子が映され、毎回世界で起こった奇妙な出来事が城 達也の声でもって語られる、かなり重々しく。そして“ギイィィー”と扉の閉まる音とともに番組は始まる。当初私は、その冒頭の暗さと扉の音と、今は私にとっては美声以外の何物でもない城氏の声もおどろおどろしいものとしか感じられず、かつその声で語られる事象は幼い私の想像を絶する不思議さ・不気味さで、もう本編が始まる前に“ごめんなさい、勘弁してください”状態だったんだ。それでも、毎回さらされると“勘弁してください”もクリアしていくもんだな。それは慣れというものの恐ろしさとイコールとも言えるが。間もなく肝心の物語も子供なりに受け止めるようになる。

とはいっても、まず最初にくるのはやっぱり演ずる役者の“見てくれ”、まして小さな子供にとっちゃ。深町一夫、つまりケン・ソゴル役の木下 清の、今から振り返って形容すれば、どこか遊離感漂うというか、現実社会の“汚れ”とは一歩離れたたたずまいはまさに未来から来た男そのものだった。役としての得体の知れなさと彼自身の何ともいえない上品さは絶妙の雰囲気を醸し出していたと思う。そして芳山和子の浅野真弓。彼女そのものが可愛かったことは言うまでもないが、身の回りに奇妙な出来事というか気配を感じるようになり戸惑い、そして、どういうことがどうして起こっているのか知ろうとする懸命さがいじらしかった。というか、何度も繰り返してしまうが、ほんの子供にでも十分すり込まれるだけの魅力があったんだろう。だからこそ何十年たった今でも印象深く思い出されるというものだ。端正な顔立ちのケン・ソゴルの「すべてを知っている」という超越感のクールさと、「何が何だかわからない。でもとにかく真相を、真実を知りたい」という和子の必死さが好対照のいい組み合わせだった。

余りにもこの作品の思い出を大切に思い、イメージを崩されたくなくて、映画の「時を…」をかなりの間封印していたぐらいだ。見たら見たで、全く別な大林ワールドの“愛の物語”として滂沱の涙を流した私だったけどね。ま、見た年齢も年齢だったんだろう。そう、「タイム…」と映画「時かけ」は別物。同じく「タイム…」と「続タイム…」も別物だ。比較すればかなうわけはないが、作品そのものとしては「続」は「続」なりにおもしろかった。視聴者としてケン・ソゴルと和子に再び会えたという喜びがかなりを占めてはいたが、3人の未来人を探すことを軸に、たしか和子も時間を行き来したんじゃなかな、第二次大戦の時代に行って彼女が爆撃に怯えるシーンがあったように記憶しているから。あと、サブタイトルかノベライズの章のタイトルか、「タマエとレリ」って、探している未来人のうちの1人の幼い娘のエピソードも結構おもしろいものだった。あと、原ひさ子演ずるおばあさんにすごく大事なことを聞いてももう年とっちゃっていて答えてもらえないシーンも、そのもどかしさは忘れられない。

これも記憶の中のものでしかないが、「タイム・トラベラー」最終回のラストシーンは自分の中では名シーンとして残っている。ごくごく普通の団地というか住宅地が和子たちの住まいであったわけだが、ケンは自分の時代に戻った、つまり和子の記憶も消し去りすべては何もなかったことになったのだが、たしか日も暮れてほとんど周囲は暗くなっていたんじゃないかと思うが、学校帰りだったのかな、和子は建ち並ぶ家々の中、門構えに「深町」と表札のある家の前で足をとめる。そしてその「深町」という文字をしみじみ見つめるんだ、“私はこの名前に何か覚えがあるんじゃないかしら。でも一体何だったかしら”という表情で。(もうこっちとしては「思い出せよ、和子!」、ただただその叫びあるのみなんだが)その実に切ない余韻がしみじみ漂う見事なラスト。子供のときしか見ていないくせに、そしてきちんと覚えてるわけでもないのにこんな断言をするのはおこがましいこと限りないのだが、「タイム・トラベラー」は少年ドラマシリーズの中でも、そして今日までのあまたの“青春もの”ドラマの中でも最高傑作に属すると思う。

浅野真弓、その後の「マリコ」も見ました。ちょっと気の強いファザコン娘じゃなかったっけ。やっぱ前作のイメージがあるだけにいまいちだったかなぁ。このシリーズでは、男性陣としては高野浩之の印象大だな。女性陣は豊富でした。上原ゆかりや玉川砂記子とか、あとテレサ野田、いましたねぇ〜。もちろん池上季実子も忘れちゃいないが、個人的には村地弘美が次点で、そしてだれが何といっても「少年ドラマシリーズ」のミューズは浅野真弓だ。
蛇足ながら、柳ジョージとご夫婦だとは、中北千枝子・田中友幸夫妻に次ぐ驚きだな。

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