ぐれた

アクセスカウンタ

zoom RSS ヒッチコック劇場〜ジーナ・ローランズ

<<   作成日時 : 2005/07/09 20:19   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

ジャック・スマイト監督のヒッチコック劇場「呪われた訪問者」は、子を失った現実を受け入れられない女性の哀しいエピソード。「The Lonely Hours」の原題の方がよりしっくりくる。
その女性を演ずる女優を見て、家族はエバ・ガードナーに似ているといった。うん、似ているといえば似ている。だけど、もっと似ているというか、似せたと思える女優がいる。失ったものは自身がこの上なく希求していたものがゆえに、その失ったことを受け入れられず妄想の世界に陥ってしまう、という人物像ができ上がったと同時にスタッフはある作品とそのヒロインをイメージしたんじゃないかな。そう思わずにはいられない。それは「サンセット大通り」とそのヒロイン、ノーマ・デズモンドだ。黒い髪はもちろんだが、E・ガードナーより面長の顔立ちとその頂点をやけに高く描いた弓型の眉は明らかにグロリア・スワンソンを意識しているんじゃないかと推測できる。紗のかけ方も「サンセット…」を想起せずにはいられないものだ。なくした子の名前はマイケル。シュトロハイム演ずるマックスを連想するのは考え過ぎか。しかしなぁ、ついには妄想の世界でしか生きられなくなるラストなんか、どう考えたって「サンセット…」へのオマージュだ。

我が子を“なくした子”と思い込まれてしまい散々な目に遭う女性の役には若き日のジーナ・ローランズ。ヒッチコック劇場のほかの作品にも出演している彼女だが、本当に若い。すばらしく若い。カサベテスが死んだとき、雑誌の追悼特集で若き日の彼女について“ゲロマブ”と形容している文章を読んだ。ゲロマブ、何ともレトロな響きだ。今の若いもんにゃそのニュアンスはわからんかもな。その文章を読んだ当時は、「グロリア」を入り口に彼女を主演にした一連のカサベテス作品をそれなりにかじったぐらいだったので、若き彼女のゲロマブ度については全然知るよしもなかった。想像もつかなかった。が、ヒッチコック劇場での彼女に出会い、くだんの表現をものした書き手の心情に納得できた。そうだなぁ、100人が100人好みだとは言わないかもしれないが、どこか見る者を惹きつける魅力が燦然と輝いている。実にチャーミング。一見の価値ありというものだ。

ヒッチコック劇場は、往年の名優の懐かしい姿及び後の名優の若き日を見られるのに加え、バーナード・ハーマンもどきの音楽にイーディス・ヘッドもどきの衣装が楽しめる。実にありがたい作品である。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ヒッチコック劇場〜ジーナ・ローランズ ぐれた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる