テーマ:読書

「洞窟の女王」

28日のWOWOWの「エキサイトマッチ」で、いやになれた風にカメラに向かってファンキーな笑顔を見せる観客の一人が映し出された。有名人なんだろうけど、だれ?と思ったら、なんとマッケンローとな!びっくりした。最後に見たときとかなり印象が違うんだもの。その理由は明らか。余りにも見事に白い、真っ白い髪のせいだ。しかも、なぜか以前よりふっさりして…
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“内部の真実”

8日に使った“内部の真実”という物言いは日影丈吉の作品から。最後に読んだのはかなり以前で、タイトルはいやというほど刻み込まれているのに対してすっかり内容は忘れている。何回か改めて読んでみようと文庫を手にするものの読めずにいたが、引用したということもあり今回はがんばって目を通し続けてみた。 もちろん全部が全部ではないが、人は覚えてい…
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新潮文庫「星への旅」

吉村 昭死去。きょうも新聞に追悼記事が載る。 多分、久世光彦によるシリーズもののウイスキーの広告でだったと思う、そこでの引用に惹きつけられ、書店を探しまくって手にすることができた新潮文庫「星への旅」。今絶版になってはいないだろうか、大丈夫だろうか。引用されていたのは「少女架刑」。それが書かれた年代も、表題作が太宰治賞を受賞していること…
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「新月」-5月2日阪神vs巨人

木々高太郎はよくもわるくも自負心とナルシシズムの人である。私は、大脳生理学者としてではなく作家としての彼に最初に遭遇したので、後に知った「パン食礼賛」等今となっては唖然とするしかない時代の壁云々よりも、当時の最先端を極めていたであろう生理学や心理学の知見に裏打ちされた客観性、そしてそれと並存する理想を追い求めるまつわる精神性とあふれる叙…
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ほたび

物心ついたときから自分の団地と中心市街地を結ぶバスの窓から目にし気になっていた「スナックほたび」。正確には、「スナックほたび」とドアだったか壁面にあった(ペイントとか看板じゃなく、壁と色の違う木材みたいなのが打ち付けられていたような…)放置され切ったいわば廃屋である。 ひところ一世を風靡じゃないけど、私のみならず世の少なくない方々の日…
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「エラリー・クイーン」♯エピロ-グ

先日、本棚の大整理をしたら想定外の本が出てきた。 エラリー・クイーンといったら、自分が購入したのは国名シリーズとクイーン編の「ミニ・ミステリ集」だけと思っていたのだが、本棚から「生者と死者と」が出てきたのである。ひえ~っ、全然覚えていませんでした。もちろん中身についても初めて手にするのと全く等しく、「一粒で二度おいしい」はアーモンドキ…
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連夜のポワロ② 「五匹の子豚」

「杉の柩」は、映像化によりそれがいかに優れた文学作品であるか、クリスティが、推理小説という枠組みを超越し切った、人間の心理及びその原因と結果たる事象を描くにおいて“唯一無二”と形容し得るほど卓越した作家であることを証明した番組であるといえる。一方、「五匹の子豚」は、映像化のスタッフのすばらしい才能により、原作の持つ“ただならぬ(ほど込み…
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連夜のポワロ① 「杉の柩」

D・ス-シェのポワロものとして連夜にして「杉の柩」と「五匹の子豚」を見る。 後者は3回目ぐらいだと思うが、前者については初めてだ。なぜか。理由は簡単、見るに忍びなかったため今まであえて見なかったのである。 「杉の柩」と「五匹…」はクリスティの作品の中でも特筆すべき趣の作品だと思う。片や、裁判で一人の女性が絞首刑となり一応は決着を見た…
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「テニスコートの謎」

もちろん未読の方は読まれないように。 横溝正史がディクスン・カーをいたく評価していたということは、かなり前から知っていることではあった、「夜歩く」というタイトルをそのまま使っちゃうぐらいに。カーの作品は、そのことを知るさらにもっと前に短編集を読んでいただけだったのだが、短編からだけでもその本格ぶりと漂う怪奇趣味は十分味わえ、横溝正…
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「エラリー・クイーン」♯6(ネタバレです)

「今回はアンフェアじゃない?」と危なく書くところだった。だって、最終的に今回の最もキーポイントとなるドレッシングルームの様子なんて我々に示されていないじゃないとばかり思ってしまっていたから。でもビデオで改めて見れば、被害者がリングで倒れてから控室に運ばれ、そして死んだ“あかし”としてシーツで頭の上まで覆われるまでの光景は確かに描かれてい…
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「エラリー・クイーン」 追記

今までコメントで書き忘れていたことがあったので、ここで追記を。 エラリーが作家ということで小説に関するエピソードが散りばめられるということは、前に書いたとおり。 私が“おおっ”と思ったのは、第1回のほんの一場面。エラリーは眠れないからと宿泊先の主人の書斎へ夜中に本を借りに行く。そのときの本というのが「永遠のアンバー」なんだ。これには…
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「エラリー・クイーン」#1

ドラマシリーズの「エラリー・クイーン」が始まった。 私はクイーンの短編は読んだことがないので、全くのミステリドラマとして楽しませてもらおうと思う。だって、予告を見ていささか不安だったのだが、国名シリーズを読んでのエラリーのイメージといえば、父親にも予測不可能な行動をやってのけ、それを裏付けているのは優れた論理性と洞察力という知性派とい…
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「春の雪」映画化

「春の雪」の映像化なんて考えたこともなかった。この上なくドラマチックな物語だから、確かに映像に非常に向いているというか今まで映画になっていなかったという方が不思議といえば不思議。でも、余りにも濃密な世界、文学としてそれこそ最高級の“豊饒”さを読み手は与えられ、このような作品を生み出してくれたこととそれに出会えた奇跡と至福の感慨で読後はす…
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プロレスから教わったこと~目的と手段

目的と手段を取り違えるとそこに待っているのは不幸であるということを教わったのは、新生UWFが新日に出戻ってきたころの“イデオロギー闘争”にまつわる文章においてだ。「目的と手段と、どっちがどっちだかわからなくなるなんてことってある?」と思えた私は本当に若かったんだな。その後、さまざまな場面、分野でその不幸はよくあることだと、むしろそういう…
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原題と邦題

映画にしろ書物にしろ題名は非常に大きなファクターとなる。外国ものに日本語のタイトルをつけるとなったらそれはそれは大仕事だ。 「アドルフの画集」を見に行ったときスクリーンに大きく映し出された「MAX」という原題に正直頭の中がはてなマークでいっぱいになった。「え?マックスって…J・キューザックの役名でしょう?」。がしかし見終わって納得、そ…
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「マルコヴァルドさんの四季」

10歳ぐらいのとき父に買ってもらった岩波少年文庫。何に惹かれたって、そのおしゃれとしかいいようのない挿絵。恐らくこういうのをエスプリに満ちたとか形容するのかもしれない。が、その挿絵に増して私にとって魅力的だったのは、1年を四季に分けてのそれの何年か分というその規則性。“春・夏・秋・冬”のパターンが繰り返される目次は目にするだけでワクワク…
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表紙は本の顔です

雑誌の売り上げが誰を表紙に起用したかで左右されるというのはよく聞く話だし、単行本の装丁も同様とか。人間と同じ、第一印象というのは重要だ。 例のブームにのって角川文庫で横溝正史を読み始めた者にとって、あの杉本一文氏の表紙は横溝ワールドを思い起こすに欠かせないものだろう。恐怖とエロティシズムに満ち満ちた氏の作品は活字の世界にさらにイマジネ…
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「柳桜集」

木々高太郎の存在は創元推理文庫で初めて知った。とても驚いた。かのパブロフに師事したというれっきとした大脳生理学者が、すばらしく叙情的な、そしてとんでもなく非科学的な物語をものしていることに。 大脳生理学という極めてロジカルな領域と、作品の過剰までにセンチメンタルでメランコリックな世界。この格差というのは、木々の人間としての幅の広さ…
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「よろしく」

嵐山光三郎の新聞連載小説。最初から読んだわけじゃないし、読み忘れる日もあれば、面白くなさそうな回は読むのをやめる。不真面目極まりない読者だが、身につまされることしきりだ。90%事実と思える介護記。残る10%は演出過多ぎみだが、老いた親の描写はことごとく引っかかる。“そうなんだよねー”“つらいよねぇ”と一人で相槌を打つ。 父君・ノブちゃ…
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ちくま文学の森

発売当時5回配本まで購入して以来ごぶさたしていた。百閒に久作、ロアルド・ダール、そしてカルヴィーノにブッツァーティというラインナップに惹かれて求めたのは"新"の方の一冊。 何年かぶりに読んで、かつて5冊でやめた心境を改めて追体験した。 確かにどの作品も面白い。編者らの「趣味のよさ」をあらわした珠玉のオムニバスといったところか。が…
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「告白的女優論」から必殺!へ

「告白的女優論」、見ました。 冒頭から数分の「浅丘ルリ子」と出る直前の彼女のモノローグ、 一瞬そのまま引用したのではないかと思うぐらい、福永武彦の「世界の終わり」のヒロインのそれに似ていました。あの短編を映像化というか音声化したら、まさにこんな感じになるのではと思いました。 「世界の…」のモノローグはなぜあんなに美しいのでしょうか…
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