“日曜日の女”シリーズ-ミステリチャンネル《日本名作アワー》

ミステリチャンネルで昨年末から始まった日本名作アワー。
第1弾の「いとこ同志」(72年)は、横溝正史「三つ首塔」の原作に対する“超絶”換骨奪胎、島田陽子の超ド級ミニスカにノックアウトされる仰天作。遺言状が明らかになるシーンでは、100人が100人「ここで珠世の予行演習をしていたか~!」と思っただろう。そのほか、一文字隼人へのノスタルジーや北野広大をまだ知らない水谷豊のアブナさ、北村総一朗の目を疑うスレンダーぶりには絶句するのみ。そしてダメ押しは、脚本の佐々木守&音楽の大野雄二だ。
このドラマの存在を全く知らなかった私としては、この一言しかない。これは一体何なんだ!?
オンエアの時期は我が家のごたごたと重なっていてちっともじっくり見ることができなかったので、ミステリチャンネルさん、再放送よろしくお願いします。

第3弾は「女子高校生殺人事件」(74年)。たまたまテレビをつけたら第1回の開始5分過ぎぐらいだったので、そのまま見ていたら……

その昔、「日曜日の女」というドラマシリーズがあり、酒井和歌子と藤竜也が出ていた“香港からきた手紙”だか“香港からきた女”みたいなタイトルのドラマがすごくおもしろかった。でも、次の山口果林が学校の先生役のドラマは何だか辛気くさくて暗くておもしろいと思えなくて、そのシリーズはそのまま見なくなってしまった。
という記憶を、生徒役として中島久之が出ているのを見て突如思い出した。
もしかしてこれ?!と慌てて検索したら、まさしくそう!酒井和歌子のドラマは「香港からの手紙」。香港で消息を絶つ恋人役は村井国夫だったらしい。   

日本名作アワーの第2弾、夏樹静子の「天使が消えていく」はチェックしなかったのだが、3作とも日テレ系のサスペンスシリーズの作品だったんだ。そして当時のシリーズ名は、放送日により「火曜日の女」と「土曜日の女」。ウィキにありました。うちの地方は日曜にオンエアされてたんでしょう。だから「日曜の女」。

「女子高校生…」の生徒役は、中島久之に加え秋吉久美子に高岡健二、中田喜子と揃っている。青木英美もいてカンゲキ。そのほか“この人いたよねー”って顔がいっぱいの中、暗~い長髪の男子生徒役が気になって仕方がない。
第1回を見た限り、これを辛気くさい、暗いと感じた感覚は今でもうなずけてしまった。今回、私はおもしろいと思えるだろうか?当時では感じなかったおもしろさが味わえたらうれしいし、やっぱりだめだったら、それはそれで昔々の感覚は“間違っていなかった”ということで了解しましょう。

急に甦ってきた記憶とは別に気になったのが音楽。すごく大野雄二っぽいと思ったのだが、やはり彼だった。初回、冒頭のテロップに驚き、彼らしさを“探した”「いとこ同志」では、曲の終わりに添えられる転調に現在への萌芽といったものを“見つけた”。でも、ここではもう萌芽ではない。探す必要はない。
火曜・木曜の女シリーズの音楽は彼と佐藤充彦の2人で担当。後半はずっと彼だ。「香港から…」も大野雄二なのである。
かつておもしろいと感じた感覚の検証と大野雄二の世界との改めての出会いということで、ミステリチャンネルさん、このまま日テレ系続きで「香港から…」を放送してくれないかなと胸を膨らませたら、次は北大路欣也の「森村誠一シリーズ 暗黒流砂」だって。酒井和歌子は登場するみたいだけど、毎日放送系にいっちゃいました、残念!じゃあ岸本加世子の「人間の証明」やってね。

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