タオルを渡す男-山村宏太

6月29日のバレーボール男子ワールドリーグ対ポーランド2戦目をTV観戦。

あぁ、タイムアウトで戻ってきた選手に山村がタオルを渡している。

指の負傷もあり、出場しないことになっていたんでしょう、アップすることもなくベンチに張り付いているんだから選手のケアをするのは当たり前。たとえ前回の悔しさを経験しているベテラン組であろうと。ただ、彼にはどうしても「あぁ~山村だな~」としみじみ。同じことを山本隆弘がしてたら、「おおっ!山本がタオル渡してるよっっ」と鳴門の渦潮を目撃したみたいにバクバクするんだろうに、とすごく渦潮を見たいのにどうしても遭遇できない私は想像してしまうのだが。

Vリーグでも全日本でも、山村、ほんとによく声をかけている。沈うつムードの静寂を彼のちょっと甲高い声が破ってくれるのはいつものことだ。感心する。その感心がしみじみへ。
自分の学生時代からすれば、先輩がタオル配りしてたら「先輩、ダメですっ、私にやらせてくださいっ」と奪い取っちゃうだろうな。ということで、あんまり“やってくれる”先輩というのも内心冷や汗ものなんだけど、それは学校の部活レベルのお話。

タイムアウトでタオルを渡し、コートチェンジで用具入れを押す姿と、いつも聞こえてくる、中身は二の次、とにかく周りを元気づけようとしてくれる声がシンクロして、これが山村なんだなあと。彼の存在というものをじんわり感じた。
観戦できてよかった。そして、オリンピックに行くことができて本当によかったと返す返すも思う。だって、出場権逃していたらこの姿も見られなかったものね。

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