高橋良明の弟 メジャーデビュー

「事故死のアイドル 弟デビュー」というYahooのニュースの見出しを見たとき、これはもしかしてと思ったら、やっぱりそうだった。高橋良明のことだった。
彼の弟が音楽活動していたなんて全然知らなかったが、その弟で30歳か……。随分になるよねぇ、彼が亡くなってから。

私は彼の作品は「避暑地の猫」と「オヨビでない奴!」しかまともに見ていない。歌手活動についても話として聞いていたのみ。でも、その2作品は彼の才能の幅を知るに必要にして十分というか、必須欠くべからず作品だったのではないかと今でも思っている。
「避暑地の猫」は平幹二朗に高橋惠子といった面々が繰り広げる濃密なドラマ。高橋惠子の夫、つまり高橋良明の“屈折した”父親役は誰だったかなと検索したら、あぁ小坂一也だったんだ。何だかやたら納得してしまう配役。重くてシリアスな世界の中で、「余りにも」という形容詞をつけたくなるくらい若い彼は、違和感なくというか、“まだ若いんだから少々演技が下手でもしょうがないよね”なんていうふうに浮くことなく、大人の世界で通用する演技力を発揮していた。

一方、「オヨビでない奴!」、題名から推して量れるようにおじいちゃん役に植木等、そして父親に所ジョージというとんでもないキャストで繰り広げられるコメディー。田中美佐子が思わぬコメディエンヌぶりを披露していて、“これで「おしん」で日本中の人々に持たれたや~なイメージも払拭できるね”と他人事ながら少なからずホッとしてしまったもんだ。そういう笑いの大御所相手に、彼、堂々伸び伸びコメディーセンスを見せつけてくれた。高橋クンどうこうじゃなくて、「オヨビでない奴!」ホントにおもしろかったよなーとつくづく思い返せるのは、逆に彼の才能の証明なのかも。植木・所の御両人と並んで、力の差を全く感じさせることなく、プログラムそのものとして楽しめたということなんだから。

改めて考えると本当に凄いと思う。実力派の超ベテランの中で遜色ない演技を見せてくれ、しかもそれは、とびきり重厚な情念の人間ドラマから、それこそ「チョー」がつくほどの軽さ、ノリのよさが求められるコメディーと、ものすごい幅の広さだ。
……新年早々仰天させられた、彼の訃報には。信じられなかった。でも現実のこと、どんなに信じられなくとも。彼の活躍の期間は余りにも短くて、“彼のことを知らない下の世代にも知ってもらいたい”という思いは湧きようがない。ただただ、偶然にも彼の才能がいかに幅の広いものであったのかを実感できる作品を押さえられて私はラッキーだったなあとつぶやくばかりだ。

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