「エラリー・クイーン」♯8(ネタバレです)

そうだったのか~!すっかりダマされた。フラニガンのTVショーが初回でボツになった理由が、葉巻会社がスポンサーであるにもかかわらず番組で煙草を吸ったからとは!!だって、本番でのフラニガン(ファーストネームはフランクとな。フランク・フラニガン、MMならぬFFか)の緊張ぶりったら目を覆うばかりなんだもの、誰だってその醜態が降ろされる理由と思うじゃない!

と本筋とは関係ないところから入ってしまいました、いつものことですが。8回目に至っても……眠くなるんです。3分の1、いやもう少し、5分の2ぐらいまでは結構楽しんで見ていたつもりだったんだけどな。被害者のオフィスのドアの前、秘書のところにエラリーたちがいて、書類を見せようとした部下が、そして昼食を届けに来た者が出入りするのをエラリーが見ていたそのオフィスで死体が発見されるという事件のシチュエーションや、感じよさそうに見えた秘書が実は…など、なかなか興味深い展開だったにもかかわらず、ハッと気がついたら眠かけしてました、あちゃー。で、最後の最後に一番スカッとできたのが冒頭のエピソードというわけ。とほほ。このシリーズとは私、相性悪いんだろうな。

今回の主なる登場人物、おのれの知識不足ゆえ、残念ながら“あ、この人!”という役者さんはいませんでした。前回のJ・繁田、“ドクター・ポラスキー”、そしてD・アンドリュース登場のインパクトは余りにも強烈だったもんなあ、落差激しいデス。でも、何やらいわくありそうな秘書役は、コロンボの「別れのワイン」で“「エデンの東」のころからこんなになっちゃったんだ~”と思わずにはいられないジュリー・ハリス似(後で検索したら、彼女、ジュリエット・ミルズは「新コロンボ…」の一作品に出演している)だし、ブロンドのボブが印象的な(鼻はいかにも「整形してます」ものなんだけど)TV会社の制作監督はミョーにベティ・ディビス似、似すぎ。彼女はキャロリン・ジョーンズっていうのか。へえ~、「知りすぎた男」に出演している。どこかで見た顔だなーと思った俳優はエディ・ブラッケンというそうな。フィルモグラフィーを見てみれば、皆それなりに活躍してる。私の見た映画に出演している。ふむふむ。

今回は一番“真相に迫れた”と思う。5分進んでいるべき被害者の腕時計がぴったり合っていたこと、倒れていた秘書のそれは5分進んでいたこと、チェックできました。その他のシチュエーションから犯人はこの人物だろうって十分推測できたし、実際当たってはいたんだけど、どうしてもわからなかったのは2番目の犯行の動機。種明かしされれば「えぇ~、こんな理由でもう一人殺そうとしたの~」と少々ブーイング。ああ、今回のコロンボとのつながりはここか。どんなに最初の殺人に対しては周到であっても、2人目以降の殺人はお粗末極まりないのがコロンボシリーズの特徴だ。はいはい、今回コロンボとの無理くり結びつけはここに見つけました~!なぁんて今のところ書かざるを得ない自分が悲しい。もうちょっとマシなこじつけがこの後ひらめけば幸いというものなんだが。

そう、自分の推理に確信が持てなかったのは、2番目の犯行の動機がどうにもわからなかったことと、例のエラリーの「視聴者への挑戦」で示されるヒントの言葉ゆえだ。「予想より遅い」というヒントなんだが、訳されて字幕で表されることよりも多くのことを実際のセリフとしては言っているのが常なので原語ではもう少し“親切”なんだろうが、被害者から見て遅いのか、エラリーらの立場から見て遅いのか、何だかわかんなくなってしまった……。言い訳です。

でも、今回収穫ありました。メカオンチ、女性に対してもダメ、いっつも“おとうさんといっしょ”のエラリー、演ずるジム・ハットンの風貌のいまいちさと相まって「なんだかな~」としか見れなかったんだけど、脚本上の演出とはいえ、TV出演の本番になって途端におろおろ状態に陥ったフラニガンを見やるエラリーの表情に、シリーズ通じて初めて頼もしさを覚えた、ほんの一瞬。いいんです、どんなに短くとも、エラリーを、J・ハットンを頼もしいと感じられる瞬間を体験したら、残り少なくなったシリーズをまた新たな“姿勢”で楽しめるかもしれないから、というか、楽しみたいから。
アイゼンハワーだのエド・サリバンだの本筋と関係ないところでクスッとさせる暇があったら、もう少しメーンの部分を練ってくれないかなあ、なんていう感想をこの期に及んで抱いている次第です。

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