autobusにて

イタリアでバスに乗ったとき、若者が年配者に席を譲り、譲られた方もすんなり受けるということがごくごく当然こととしてなされていたことに、日ごろそういうことについて"どうでもよく思っている"私でさえさすがにいいなぁと思いました。彼らにとっては当たり前のことでぜーんぜん意識されているものではないんですよね。日本はもうそういうありようにはなれないんだなぁ。さみしいことです。
ただ、たまたま座っていた私の友人がおばあさんに席を譲ろうとしたとき、大きく手を振って固辞されました。まさに"得体の知れない黄色人種にゃ席を譲られたかないよ"という雰囲気プンプン。おばあさん、次に黄色人種に席を譲られたときはどうぞ座ってくださいね。

列車で次の駅の案内なぞないのと同じく、バスでも"次は○○です"なんていうアナウンスはありません。乗る前にバス停に表示してある路線図で目的地までの経路をチェック。直前のバス停名を頭に叩き込む。さあ、いざ乗り込んだら窓からバス停の名前をチェ~ック!!乗り降りの人がいなけりゃさあーっと通り過ぎるだけですからね、バス停らしきものがあれば必死で停留所名を見る!で、あ、この次だ!となったらボタンを押す。
心臓バクバク、"外国人は乗るなってのかよ!"と突っ込みたくもなるけれども、「運転中は話しかけないでください」の表示は何のその、走行中だろうが何だろうが運転手さんに私はどこそこに行きたいの~と意思表示をしていれば大丈夫。案内してくれます。列車においてはこっちが本国人に「○○はまだ?」と尋ねられるお国だもの、大抵において”何とかなるさ”というか、”何とかするさ”と思うことができるのがイタリア。

バスに書いてあった文字を眺めていたら、”アクシデントが起こったらこのちゃっこいハンマーを使って脱出しろ”ってなことが書いてあって、”ええーっ”と思いながら一緒に表示してた矢印を目で追ったら、ありましたよ、ガラスだかプラスチックだかわからないけど透明なものに蓋をされていた実にかわいらしいハンマーが。まさしく”かわいらしい”という形容以外考えられない、記念に持って帰りたいと思うぐらいのね。ハンマーで窓ガラス割って逃げろという発想とハンマーそのものの余りに小ぶりのかわいらしさがいかにもお国柄を表しているようで、とーっても印象に残りました。ホントに記念品としてぴったしの代物でした。

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