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zoom RSS 「スター・トレック ネメシス」

<<   作成日時 : 2009/08/23 23:23   >>

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肝心な部分に触れているので、未見の方は決して読まないでください。

新スター・トレックは、TVシリーズで十分に満足していた。
前にも書いたかと思うが、オリジナルが青年船長の冒険と成長の物語なら、「新…」は若い時代を過ぎた艦長の試練と苦悩の物語だと思っている。
ボーグについても、TVシリーズのありように心底魅了された自分としては、TVシリーズ上の「ボーグ変質」はともかく、映画「ファースト・コンタクト」でのボーグ・クイーンのような設定にはついていけなかった。その他にも長い時間で築いてきたTVシリーズの世界の情緒と抑制の映画化による逸脱や無理はよくあることと、ついていけない自分を棚に上げ、映画館に見に行かなくとももういいかな、いつかはTVでオンエアするだろうしと思うようになっていった。まして、「ネメシス」のポスターのあのシルエットを見ればピカードにまた何か関係するのは明白。神と悪魔の間で試されたヨブじゃないんだから、これ以上ピカードが苦しむのはしのびないと見に行かなかった。

思ってたとおり放送してくれました、NHKBSで。
やはり苦悩にさいなまれるピカード。でも、あんなことになるとは思わなかった。まさか最後あのようにするとは。
劇場に見に行かなくて本当によかったと思った、涙がとまらなかったから。本当に見に行かなくてよかった、気の済むまで泣けたから。ほかのクルーの“最期”を見届けてあげることもできたはずだったのに、データ。

映画はTVシリーズと別物と思っているけれども、「ジェネレーションズ」の星図室のシーンは忘れがたいものだ。移植したエモーション・チップがコントロールできなくなり、“落ち込む”データを艦長が静かに力強く導くシーンである。「ネメシス」ではその返歌のようなシークエンスがあった。そこでデータが口にしたのは「向上心」だ。敵対している相手とは違い我々には向上心があるという意味のせりふを艦長に対して言っていたが、それは共に過ごす間に自然と艦長からデータが学んだものだ。

“持って生まれた”データの性質は「好奇心」。殊に人間に、人間の感情に興味を持ちあこがれるデータの姿は、感情というものに悩まされる者にとってはものすごく複雑ながらもいじらしいものだった。データとゲストキャラがそれぞれの居場所を見つける第3シーズンの「孤独な放浪者」はほとんどマイベスト。

おさまりよくキーワードを三つにしようとするならば、「克己心」かもしれない。艦長もデータも、瞬間の衝動、まとわりつく欲望や怯懦、つまり自分自身とどんなに闘ってきたことだろうか。もちろんそれはほかのクルーも同様、そして私たちにとっても言えること。克己心あってこそのあの最終回の“円”、輪=和なのだ。

オンエアからちょっと遅くなったけど、やっぱり書かずにはいられなかった。“私が愛したデータ”は永遠だ。

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