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zoom RSS カメラ・オブスキュラからフランク・ランジェラの揺れる瞳を見てみたい

<<   作成日時 : 2008/08/09 23:14   >>

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「ブラックボックス」という表現を使った記事作成後最初に開いた本で、カメラの起源としての「カメラ・オブスキュラ(暗箱)」という記述に出会う。
そうだったんですか!イタリア語でカーメラは『部屋』と教わったとき、“なーんでカメラと部屋と一緒になっちゃうかなー”とぼやいた身としては、目からうろこ。“一緒になっちゃうかなー”じゃなくて、まさしくそこがカメラの由縁でした。

装置としての暗い箱も暗室も意味するカーメラ・オスクーラは、カメラと眼とブラックボックスの私を結びつける。

見渡せば、自分が知らなかっただけで、カメラ・オブスキュラの言葉・概念は結構ポピュラーなよう。まさに、暗いところに光が差す、蒙(もう)を啓(ひら)く、だ。
「目から鱗が落ちる」とはすごい物言いだなと思ったら、これまたびっくり、新約聖書からとのこと。中国の故事か日本のことわざかとばかり思っていた。「必殺仕置人」で、神田隆演ずるニセ検校は盲目を装うため鯉のうろこを目にはめていた。サブタイトルは「閉じたまなこに深い淵」。

ものがよく見えない暗闇は暗愚、蒙昧につながり、明るく照らされると啓蒙啓発になるけれども、イルミネーションとイリュージョンは隣り合わせ、錯覚や幻影に気をつけましょう。そして、暗闇からこそよりさまざまなものが生まれる、歓迎されるされないにかかわらず。

「──光は罪悪を駆逐する。
   ――夜は明るくサクラ電球で。」
                    (横溝正史「アトリエの殺人」より)
(8月14日追記:角川文庫の解説によると、「アトリエの殺人」の原題は「暗闇は罪悪をつくる」だったとのこと)

吸血鬼ドラキュラ伯爵は闇に生まれた一人。

ヒトの眼球は、まるで対象との“ころあい”を探るかのように絶えず揺れているそうだ。その度合いが大きいと眼球震盪となるのか。
眼振というと、自分には「ドラキュラ」でタイトルロールを演じたフランク・ランジェラ。今となっては本当にそうかどうか確かめられないが、黒目が揺れている!!という彼の印象はかなり深い。

実に美しい青年・ドラキュラ伯爵だった。怪物ならば、人間を超越した存在ならば、目は揺れる必要はないだろう。対象の美しさは、そもそも見えているか、あるいは大して重要ではないだろうから。が、相手は本当に美しいのか、どう見れば一番美しく見えるのか探るようにF・ランジェラの瞳は揺れる。彼のドラキュラが異様に生々しい人間性を備えるのは、そのことも手伝っているのではと思う。
「ブレインスキャン」ですっかり変わった彼にお目にかかった。変わる前の彼としては「ドラキュラ」のほかに1本しか見たことがない。昔々日曜洋画劇場で何度か放送されていた「スフィンクス」だ。“これは稀代のラブストーリーなんだ”と思った彼にとってのラストシーンで果たしてその瞳は揺れていたかどうか、見てみたくてしょうがない。

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