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zoom RSS 『「怖い絵」の四段階』

<<   作成日時 : 2007/10/07 18:33   >>

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「怖い絵」(中野京子著、朝日出版社)を読む。

「どんだけ〜」ならぬ「これだけ〜」と、著者の怖さの“解き明かし”が予想外に短く終わることに驚愕の第一段階。
20もの作品について、その考察と歴史的・文化的背景や作者の解説をしてくれているんだもの、“解き明かし”は短くて当たり前、オチ・サゲ的扱いと思えばいいんだと了解の第二段階。
項ごとの起承転結のリズムに慣れてくると、今度はおのずとすばらしく豊かでドラマチックな言葉遣いに気がいくようになり、著者の人となり、経歴を全く知ろうとせずに読み始めた自分が浅はかだった、絵と向き合う前に言葉の“豊饒の海”に溺れちゃいけないと自戒の第三段階。
前段階の慌しさも落ち着き、あの著者の感覚には共感しなくてもいいだろうと判断できたり、口に苦いけれどものみ込まなくてはという教訓の存在も認められ、どんなものでも最後は対象と自分自身の対峙であることを改めて認識の第四段階。

『おぞましくグロテスクな作品に堕する』(同書より引用)とあっさり斬り捨てられているのがホガースの「残酷の四段階」だが、「猫はなぜ絞首台に登ったか」(東ゆみこ著、光文社新書)での同作品の読み解きが非常に面白かったことに敬意を表して、四段階になぞらえてみた次第。

買い物頼まれて本屋に行き、せっかくだから自分にも何かとタイトル買いしてしまった。あえて恐怖を覗いて、そのとき抱えていた不安とごっちゃにしてそれをごまかしたいという心理が働いたのは事実。
「作品について、作者について予備知識ゼロで臨むときのリスクは覚悟しろ!」が実は今回の最大の教訓だ。
いや、朝日新聞は購読しているから著者名や書名は目にしているはず、まず間違いなく。でも、興味わかずとしてインプットされなかったんだろう。

「自分が興味を持たないものは存在しないと同じことになってしまう」、今回味わった最大の恐怖だ。

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