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zoom RSS 高沢順子の鈴ちゃん

<<   作成日時 : 2006/12/30 19:22   >>

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先日、「ぴったんこカン・カン」のデビ夫人に何となく「人間の証明」っぽさを感じていたところに「ハサミ男」でトヨエツを見て、連想はどこにたどり着いたかというと……高沢順子だ。
この前CSで偶然目にするまで、興味がないことに気づきもしなかったくらい興味のなかった96年の「八つ墓村」。“鈴ちゃん”を出してきたのね。喜多嶋舞の姿には驚いた。

金田一耕助デビューの事件において、特異なキャラクターで魅了するとともに、真実への重要なインスピレーションを与えてくれた「本陣殺人事件」の鈴ちゃんはかけがえのないミューズ。トリックで引用しているドイルの『ソア橋事件』はたまらなくなるような女の情念の物語だが、ここで外的情況に、内的煩悶にがんじがらめになっているのは男たち。その傍らの鈴ちゃんのはかない天真爛漫さは哀しくて愛おしい。

「中尾彬がジーンズ姿で耕助を」との作品紹介の文字を見れば一瞬ぎょっとする高林陽一作品。でも、見始めれば程なく違和感は忘れる。「本陣…」の映像化には今や欠かせない、回り始めたらとどまりも後戻りもしてはくれない運命そのものたる陰鬱な水車の音をすり込んでくれたのは記念碑的だし、どの地にあっても“風来坊”たる耕助をヒッピー姿に仕立てたのは至極自然なアプローチに思えてくるものだ。
高林版と毎日放送の蔵原惟繕版、賢蔵役の田村高廣と佐藤慶のそれぞれの冷徹さは甲乙つけがたい。でも、どこか憎めないながらも他者に自分を認めさせたいという欲望がもはや本能化していた歪んだ自負の人・三郎は、神経の細さを感じさせる外見と、B・ウィリスの吹き替えを軽々やってのけちゃう人を食ったお茶目さを持ちあわせる荻島真一が一番だ。

そして鈴ちゃん。TVの西崎みどりは本当にかわいかった。当時もう結構な年齢だったんじゃないんだろうか。でも、可憐という形容がぴったりの彼女のありようは、原作により近いかもしれない。
が、“鈴ちゃんは高沢順子でしょう”と思わずにはいられない。もうこれで99%映画は成功という冒頭の野辺送りの写真は、よくぞこんな1枚が撮れたものだというぞっとするほど見事なものだ。その微かな笑みと、眉が隠れるほどに切り揃えた前髪のすぐ下で猫のそれまんまに輝く瞳は、“ああ、今は玉と一緒なんだ。幸せなのね”という絶品。贅沢を言うなら全編通してこの髪型でいてほしかったんだけど、断髪は写真と婚礼のときだけだったかしら。あとは彼女のトレードマークとも言える前髪なしのナチュラルロング。これまたどちらも彼女がすばらしい映画&TVの「人間の証明」ならそれでいいんだけど、鈴ちゃんはやっぱり断髪でしょう。

童女そのものの西崎みどり。そして、久保銀造への「おじさまぁ」という舌足らずな呼びかけに象徴される、無邪気さ、“聖”と、それがゆえより強調されるネコ科人間ならではの妖しさ、“性”を同時に漂わせる高沢順子。イノセントであり、かつすべてを感じてしまえるという、どうにもこちらの胸が締めつけられる此岸に留まる痛々しさは双方に共通するが、これがいつもの彼女の空気とわかっていてもやっぱり脱帽ものの高沢順子の鈴ちゃん。
野辺送りの写真には、一瞬触れた無垢なる神秘性への懐かしさ、そして、それにもう触れられないという淋しさは禁じ得ないながらも、その笑みには彼岸で何もかにもから解放されたんだという安堵を感じずにはいられない。

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