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zoom RSS ♪「悪魔の赤ちゃん」♯♭

<<   作成日時 : 2006/05/19 21:23   >>

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そのタイトルは結構物の本で目にしたなということと、WOWOWで3作続けてオンエアしてくださるというので、何となく録画した「悪魔の赤ちゃん」3部作。気になっていたのは、3作目にカレン・ブラックの名前があることぐらい。ということでのんびり見始める。オープニングのわけのわからなさが不気味でよろしいと画面を見ていたら、なななんとバーナード・ハーマンの綴りが。
サントラは手に入れられたけれども見たくてしょうがない作品そのものにはさっぱりお目にかかれないということで「悪魔のシスター」は嫌というほど頭にすり込まれているが、「悪魔の赤ちゃん」も彼だったとは。ハーマンの名前を目にした途端、一挙に流れる音楽にお馴染み感を覚えてしまう。ちょっぴり「タクシー・ドライバー」の萌芽も感じられるそれは、紛れもなく「めまい」と一卵性双生児の響きです。

赤ちゃんの見せ方の何とも奥ゆかしい“ちらリズム”とか、姿を現してくれなければくれないほど増幅されるエグさとか、いざ見えちゃったときには反射的に目をそむけずにはいられないマジに嫌悪感を立ち上らせて余りある造形、そして作品通して漂うアマチュアっぽさとそれに連動した何とも言えない温度の低さという初期のクローネンバーグ作品の特徴である空気などなど、実は個人的に好ましい要素がちりばめられている愛すべき作品であることには間違いないのだけれども、いかんせん、思いがけなく御大ハーマンに遭遇してしまった衝撃は余りにも大きい。私の注意はすっかり音楽の方へと。
彼も別に新たな創作力は注がなくともと思ったのだろうか、「めまい」好きの私には流れる旋律が一々それに結び付きます。そして、2作目は舞台がサンフランシスコだし、3作目には“スコティ”という名前の人物が登場、私にはそれだけで「めまい」へのオマージュが成立。何てお手軽にオマージュ一丁上がり!!と思いながら、こんなに容易に成立してしまうぐらい本編への思い入れが強いのだと、独りでけなして独りで開き直っていました。

異形のわが子に憑かれた存在を包む空気を、かつて支配・被支配の双方に絡めとられた男女を甘美かつ異様に彩った巨匠は、その手腕のなごりで重く美しく描いています……って、そーんな視点でも楽しめてしまう「悪魔の赤ちゃん」はアナログ時代のかけがえのないエンターテインメントなのでした。見るべし!

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