ぐれた

アクセスカウンタ

zoom RSS シェリー・ウィンタース死去

<<   作成日時 : 2006/01/16 23:28   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

その訃報で「まだ存命だったんだっけ」と思ってしまったというのが正直なところではあるんだけど、また一人“なじんだ”存在がいなくなってしまいました。

「ポセイドン・アドベンチャー」「アンネの日記」「陽のあたる場所」という順番でまず彼女を見てしまいましたからね、経年変化よりもある意味キョーレツです、“逆経年変化”をまざまざ辿るということは。ありゃー、人間ここまで変わるかなーと同性としてちょいとキツかったりして。
だけど、彼女には随分楽しませてもらいました。上記の3作においてしかりであることは言うまでもなく、本当に多くの作品で顔を見せてくれている彼女。「狩人の夜」は恥ずかしながら記憶がないんだが、「動く標的」「血まみれギャングママ」に「テナント/恐怖を借りた男」だもんなあ。なんかつくづく凄いラインナップ。

彼女個人がどんな存在であったのか、それはもちろん知るよしもないし、知ろうとも思わない。いいんです、「血まみれ…」の怖いものなしの肝っ玉母さん、そして何より「ポセイドン…」での、誰に対しても優しくて、孫を思い、そして夫を心から愛する実に実にチャーミングな女性、というのが私にとっのイメージであり“すべて”。いわゆる銀幕のスタアってそういう存在でいいじゃないの。まして、世の人々にとっては貴重なバイプレイヤーという形容の方が合っていたんだろうが、私にとっては彼女は十分スタアだったから。彼女の驚嘆に値するキャリアへの賛辞と個人的に最も印象的な「ポセイドン…」でのキャラクタに敬愛を込めて、今彼女のことをしみじみ想っています。

余談だが、あたしは新聞を2紙とっています。最初に目を通した新聞での彼女の死亡記事には、略歴の後、「アンネ…」「いつか見た青い空」の2作品でアカデミー賞を受賞した、との記載だけで終わっていた。おいおいおい、ちょっと待てと。彼女の死亡記事に「陽の…」と「ポセイドン…」を載せなくてどーするよと朝っぱらから憤ってしまいました、かなり。だって、その2作品はシェリー・ウィンタースという俳優を語るには欠かせない作品でしょう……とあたしは思うんだけど。そうしたら、次に見た新聞にはちゃあんとその2作についても言及されてました。前者は地元代表紙で配信元はロサンゼルス共同、後者は全国紙の地方版でAFP時事よりの記事。ロサンゼルス共同のさらなる元ネタはロサンゼルス・タイムズ紙(電子版)とのことだが、彼女の出演作として「陽の…」&「ポセイドン…」に触れないってことあるか?もしそうだとしたらちょっと信じられない。というか、あたしの映画鑑賞履歴を一からやり直せ、認識をまっさらから築き直せということで、一回死ねと言われたに等しいなあ。
って、それはどうでもいいこと。あたしが気にかかったことは、もし万が一、地方紙なるがゆえにもともとの配信の記事を短縮したということでその2作についての削除が行われたとしたら、自身の鑑賞歴が無に等しかったと突きつけられたも同然ということで怒りプンプン……ということでなくして、まだそれらを見たことのない人に「へえぇ、見てみたいな」という興味を喚起する機会を失わせたという意味で断固抗議したということだから。まだ見たことのない人あるいは興味を持つことすらなかった人に、はたまた、見たことはあるけどS・ウィンタースの存在には気がつかなかったという人にも見てもらいたいと思う、それだけの作品なので。時間的にも体力的にも経済的にも社会的にも、淀川氏らによる『映画は見ないとはじまらない』という永遠で真実の教えを守ることはもうできないんですとしか言うことのできないあたしですら、その2作品はできる限り多くの人に見てもらいたいと思うから。見て時間の損にはならないと約束できる作品だ。だからLA共同で触れなかったか腑に落ちないんだけどね。

いやいや、S・ウィンタース死去の報で去来する思いを文字にしていたらこげなところまでに至ってしまいました。ただただ彼女のことを思い出して、そして、これからの若い人たちに彼女のことを知っておいてほしいなと願っている次第です。
まずは「ポセイドン・アドベンチャー」(できたら字幕版、吹き替えなら磯部勉以前のバージョン、小池朝雄のがいいなあ)で彼女並びにロディ・“コーネリアス”・マクドウォールやパメラ・スー・“ナンシー・ドルー”マーティンにレスリー・ニールセンと出合ってみてください。古きよきパニックものなりにこちらの胸に訴えてくるものはあります、十分過ぎるほど。「祈るのみでなく行動を」というスコット牧師の訴えは異端と見られても仕方のないもの。が、これを全編見終わってどう受け止めるか。ましてS・ウィンタース演じる老婦人にとってはどうあったらより悔いなくあり得たのか、それは…明らかなことでは?「陽のあたる場所」で彼女は人間の弱さゆえに死に至らされる。が、ここでは「行動を」と叫ぶ牧師をもすら動揺させる人間の強さを我々に示す。一見の価値ありです。シェリー・ウィンタースの代表作の一つとして鑑賞してほしいと思います。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
狩人の夜
狩人の夜監督チャールズ・ロートン出演ロバート・ミッチャム シェリー・ウィンタース リリアン・ギッシュ制作アメリカ 1955年 93minstory端正な顔と話術で人妻ばかり殺して回るニセ牧師は、大金を隠している一家を狙って小さな町にやってくる…。point陰影のコントラ... ...続きを見る
playtcafe*cinema*art...
2007/04/16 23:59

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
シェリー・ウィンタース死去 ぐれた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる