ぐれた

アクセスカウンタ

zoom RSS 「エラリー・クイーン」♯14(ネタバレですっ)

<<   作成日時 : 2006/01/05 22:57   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 2 / コメント 0

おぉっ、エドワード・マルヘヤーだとまずは拍手。そして、これはもしかしたら「殺しの序曲」の彼かな〜と思ったら、やはりセオドア・バイケルの文字が。
これだけで十分“私にとってのスタア登場”なんだけど、出演者名の中で思わず身を乗り出す綴りが。どうしたってヴェラ・マイルズと読める。のっけの例の怪しい人物紹介のナレーション(毎度毎度のお楽しみだよね)の画面ではまるで気がつかなかった。ヒッチコック垂涎というのもよーく理解できるノーブルな容姿にブロンドの髪、そしてなおかつ彼の呪縛をかいくぐったV・マイルズが登場?出てくる女優の中でそれらしき女性はただ一人。1回目見たときは違和感ばかりが先立ってセレステ役と彼女とは結びつかなかったのだが、再度見直すと確かに彼女だ。「間違えられた男」「サイコ」と「毒のある花」は結構すんなりつながったんだけど、「毒の…」73年、このシリーズは75〜76年、この二、三年の差は“お年頃”の女性にとってはやっぱ大きいかなー。

今回興味深かったのは、被害者がかかっていた精神科医にエラリーが事件のことを何も言わずに患者然として“語って”いたときに、彼の「彼女」という言葉に対して医者が「お母さんのことですか?」と尋ねたシーン。シリーズ中、エラリーの母親について触れられるのは、残すところあと1回というところで初めてなんじゃないか。しかしそれに対してエラリーは全く反応なし、それはあなたのクライアントである女性のこととあっさり話は事件の方へ。とにもかくにも、このTVシリーズのエラリーに関しては“母親の面影”は全く考慮する必要がないらしい。
それよりも、なかなか引っかかるせりふがこのヴィクター・ブオーノ演ずる精神科医から発せられる。被害者は何らかの苦しみにより精神科医にかかっていた。が、殺される。そこでこの先生、こういうことをのたまうのだ、「死によって治療は終了」と。何て甘美な響きなんでしょう。自分にとっては永遠に手の届かない、まばゆいばかりの天上からの光を発するが如き言葉。こういうふうにも言いかえることはできるだろう、「死によってしか治療は終了し得ない」。“治療を終了し得ない”存在にとっては、「治療は終了」というのはこの上なく切望する境地だ。その方法、過程、手段は何でもいいから、対価として何を差し出してもいいから、「治療は終了」に至りたいのだが。

確かにV・マイルズだ。きっと愛していたのであろう被害者の夫クリントの隣の席で気遣いながら彼を見やるその顔には、「間違え…」での思い詰め始めの面影がうかがえる。そして、犯人かと思われた存在が実はつくられた存在って「仮面の男」を連想するし、T・バイケルの出演もこれありだが、やはりコロンボとの結びつきはV・マイルズ。正確にいうなら、ほくろの存在だ。この回はサブタイトルに気をつけていればもう9割方はネタは割れていたんだ。「二つの顔の女の冒険」だなんて、被害者と加害者、2人の女のありようを既に我々に提示していたというわけ。そしてそれに加え、ここではほくろの位置が問題となっている絵の真の描き手を指し示し、「毒の…」では何でメモを書いたか、つまりほくろを描くペンシル(眉ならアイブロー、目元ならアイライナー、でもほくろの場合は何ていうの?アイブローでもアイライナーでも描けると思うけど)が犯人を指し示す。たかが化粧と侮ることなかれということか。

ちょい役でのV・ブオーノや、E・マルヘヤーが抱える鑑定家にフランスからの捜査官とか、今回は脇の胡散臭さもかなり充実している。その中で私が一番気に入ったのは、「犬神家の一族」の鑑識員役の三谷昇さながらの絵画の分析官。三谷昇っていい味出しますよねー。それは物語がより陰惨だったり深刻だったりすればするほど際立ってくる個性だ。それに通じる味がその絵画の分析担当から感じられます。こういうキャラって、古今東西あまねく“あり”なのかしら。
あと1回です。こうなったら最終回はフランク・フラニガンにサイモン・ブリマーの2人も共演かな。作家としても友人としても危機や苦悩を乗り越え「母」という言及にも全く動じないエラリーは、最終回にも、優しくてひょうひょうとした、そして父親べったりと見えて実は(妻亡き後の)リチャードの名パートナーたる姿を見せてくれるんだろうなあ。頼りないこと極まりないと思っていた見はじめのころがかえって懐かしかったりして。シリーズ通じて一貫して変わらぬ屈強で誠実な姿を見せてくれていたのは、実はベリエなんだよね。個人的にはF・F、ブリマーよりもずーっとずーっと愛着があります。
とりあえず、ここのところ“私にとってのスタア”にお目にかかれないでいたのが、最終回を前にどどーんと登場願えて嬉しい限りの回でした。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(2件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
ほくろ と 免疫力 【健康になるための無料レポート】
ほくろでも悪性と良性があります。ほくろが悪性と診断されても最近は、怖くなくなってきました。人間には、免疫力というものがあります。それを最大限に高める方法の一つを最近、有名な方に教えていただきました。はっきり言ってすごいです。 ...続きを見る
ほくろ除去を公開!ほくろについてのエトセ...
2007/03/14 14:54
二つの顔の女の冒険 エラリー・クイーン 1976
ミステリチャンネルでの第14作である。 絵画収集家のリリアン・マグロー夫人が自宅 ...続きを見る
永遠のセルマ
2007/03/15 21:02

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
「エラリー・クイーン」♯14(ネタバレですっ) ぐれた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる