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zoom RSS 「エラリー・クイーン」♯15(最終回です)

<<   作成日時 : 2006/01/21 10:57   >>

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いよいよの最終回。F・FとS・ブリマーの共演が見られるのかなんていう私のお気楽予想は‘蒼天の彼方’へとぶっ飛ぶ。

前回、「シリーズ通じて一貫して変わらぬ屈強で誠実な姿を見せてくれていたのは、実はベリエなんだよね」と、そんなベリエに自分は愛着があると書いた。最終回、窮地に陥ることになるのはリチャードに、そして何たることか、エラリー親子が全幅の信頼を寄せて余りあるベリエだった。こうくるとは正直思ってもみなかったな。最終回にして初めて明らかになる彼の姻戚関係。こりゃあ警察に身を置く立場としてはむつかしいかな。彼の初の帽子を取った姿、見ものでした。ちょいと、というかかなり変で。プロ野球選手が帽子を被ったときと脱いだときのギャップの大きさというのはもう随分前から思い知らされていたことだが、いやあ、帽子なしのベリエの姿に覚える戸惑いといったら、奇妙やら笑えるやら何とも形容しがたい。それだけに、かえってそうしなければならなかったシチュエーションに対して思いが至るというものだ。

それにしても若き日のケヴィン・タイの二枚目ぶりには仰天するばかり。最後の最後まで別人なんじゃないかと思っていた、余りに私の知っている彼の空気と異なるので。だって、ひょっとした瞬間に今と通ずる“好かなさ”は十二分に見てとれるとしても、ここでの彼はなかなかスマートな若手刑事じゃないか。その彼が、「ギルバート・グレイプ」に代表されようという、世の中の酸いも甘いも経験し切った、狡猾さと小心さをあわせ持ち煮ても焼いてもくえないというキャラがぴったりになるようになるとはなぁ。比較して少なからず小物感は否めないものの、今は亡きJ・T・ウォルシュを継ぐのはあんたなんじゃないのと思える存在なのだが、何はともあれ時間の経過とそれぞれの年齢の重ね方に改めて感慨を覚えずにはいられない。
被害者の妻の隣人役のビビ・ベッシュ、サマンサ・マシスのお母さんなそうな。そして、不気味な殺し屋役のティモシー・アゴリア・ケリーは「チャイニーズ・ブッキーを殺した男」に出演しているとのこと!気がつきませんでした。本当に全くもって何事も勉強です。

被害者は姿を隠すために「ヘンリー・クーパー」という偽名を使う。ジェームズないしはグレゴリーじゃだめ?なぁんて思っちゃったりしたが、前回V・マイルズ登場だものね、ヘンリーこそ至当でしょう。
被害者が生きているときから彼の“くせ”はこれでもかというぐらいに示される。実生活で他人のそのくせにより多少のいかんにかかわらず不快な思いを経験済みの人間にとっては、どうしたって気にとまる行動だ。そして、余りにも限定された死亡時の状況により、死因が明らかになった時点で殺害方法はすぐ見当がつき、したがって犯人も明白になる。動機もそこそこ見当がつく。最終回にして初めてです、方法と犯人と動機が例の挑戦のシーン以前にわかるのは。……視点を徹底し切れず、結局、毎度支離滅裂な感想を書くという暴挙に至ってしまったあたしへのせめてものはなむけ、と最後まで勝手に受けとめさせてもらうことにいたしましょう。

今回、“父の上司の部下”とのシーンでエラリーはシリーズ中最も強い姿を見せてくれる。それは、警官として、人間としてのベリエとそしてリチャードに対する信頼のなせるわざだ。見ている者をしてこの上なくスカっとさせてくれる態度である。エラリーというキャラについて、シリーズ開始時の何だかよくわからなさから今回の感慨へ。見続けたかいがあったというものです。
ジム・ハットン、自分のエラリーのイメージとはかなりかけ離れていて、あたしはとまどうペリカンどころか、あっちへうろうろ、こっちへよたよたのペンギン状態。でもこのTVシリーズの世界では、紛れもなく、まさしくハットン=エラリーだったのでした。自分のアンテナがより高感度だったらもっともっと堪能できたことは間違いないこと。今は、脚本の巧みさへの敬意と、父親思いで鷹揚かつ繊細、インスピレーションとロジックの人・エラリーへの愛着を覚えていることに幸せを感じています。

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