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zoom RSS 「ロープ」といえばR・フライシャー、R・フライシャーといえば…

<<   作成日時 : 2005/09/28 00:10   >>

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懐かしいなと思いながら何となく時間帯が合わなくて見ていなかったミステリチャンネルの「ダウリング神父」だが、先日ひょんなことから見ることができた、途中からだったけど。
それはNHkでの放送当時も見たことがなかった回。最初から見られたわけじゃないから正直筋はよくわからなかったのだが、トレイシーが兄を助けるために犯罪に手をかすが、すんでのところでダウリングの登場によりその犯罪は未遂に終わらせる。が、その間のカーチェイスでトレイシーはレントゲンに異常はなくとも意識不明になり、いつ意識が戻るかわからないという状況に。神父は意識不明の彼女のそばでうとうと……、というところでトレイシーやお兄さんを苦しめていた犯罪組織のボスがダウリングの前に現れるが、彼の本当の姿はといえば、ここまでくればもうみんなわかる。ルシファー、サタン、呼び名はさまざまだが彼は悪魔だった。つまり夢の中のでということなんだけど。そしてトレイシーの生死をかけた裁判を神父に持ちかけ、陪審員たちを招き入れる。全員の名前は聞き取れなかったが、ビリー・ザ・キッド、ボニーとクライドと神父が呆然としながらつぶやくのを聞いて、なるほど稀代の犯罪者の面々かとわかった。全然聞いたことのない名前もあったんだけどね。

そのよく聞き取れない中でハッキリ聞こえたのは「レオポルドと…」というセリフ。目を凝らせば確かに育ちのよさそうなお坊ちゃんが2人いる。レオポルドとローブか。私は映画とその“周辺”の話しか知らず、本国でのインパクトがどれほどのものかは想像もつかないのだが。
全編ワンカットに挑戦か?ということで名立たるヒッチコックの「ロープ」。中身については、いつものヒッチコック作品よりも“我”の出し方がより強い役のJ・スチュアートがちょいと珍しいかなぐらいの感想なのだが、時間の経過をあらわすために、カメラに入らない間に素早く変化(当てるライトの色を変えているだけではと思うが)させている窓から見える背景担当のスタッフに対して、本当にご苦労様と言いたくなる。マイナーで繰り返されるピアノのメロディも神経をどうにかさせるようで秀逸。
片や「10番街の殺人」のR・フライシャーの「強迫/ロープ殺人事件」。これも中身そのものよりもやっぱりオーソン・ウェルズの存在感が圧倒的。が、私がこの作品をミョーに気に入っているのはブラッドフォード・ディルマン(「燃える昆虫軍団」!)とディーン・ストックウェル(「砂の惑星」?「ブルーベルベット」?いやいや「緑色の髪の少年」だ)というB級……、ちょっと失礼か、マニアックさをそそって余りある準B級の組み合わせだ。いやあ、何か別の意味で信じられない顔合わせ。さすがフライシャーのセンスってか。ここにリカルド・モンタルバンなんか絡んできたらスゴイな。

「アシャンティ」も好きな私だが、しかしフライシャーといったら何といっても「絞殺魔」だ。「ミクロの決死圏」を忘れているわけじゃないのよ。でも、深夜映画で「絞殺魔」に出会ってしまったのは10代前半。そのショッキングさ、斬新さに打ちのめされた。ストーリーそのものももちろん面白い。ラストにはストーリーとしても演出としてもしばらく呆然とさせられた。主人公に往年の二枚目俳優トニー・カーティスというのも衝撃&恐怖倍増。絞殺魔を追う捜査陣にはヘンリー・フォンダだが、前述のJ・スチュアートじゃないがいつになく強引・冷徹ぶりを見せる彼の迫力も凄い。そして有名な分割画面や、専門用語では何というのか知らないが、犯人の目と化して動くカメラの映し出す光景に案内役のごとくH・フォンダをかぶせた画面など、ストーリー、テクニックはじめあらゆる点で傑作中の傑作だ。もう捕まえてほしいと思いながら犯罪を重ねずにはいられなく、そして破滅へと至る犯人の自制の喪失、彼を破滅に至らしめる警察側の捜査、尋問に対する執念、そして映画という総合芸術への監督の見事な想像力と創造力。見るべし。

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コメント(1件)

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訂正です!
シスターの名前はステファニーでしたね。トレイシーというのは演じる女優さんの名前。トレイシー・ネルソン。リッキー・ネルソンの娘さん。
「ペリー・メイスン」の“ケン・マランスキー”君とはまだご夫婦なんでしょうか。
ぐれた
2005/09/28 06:41

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