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zoom RSS 「春の雪」映画化

<<   作成日時 : 2005/08/28 00:06   >>

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「春の雪」の映像化なんて考えたこともなかった。この上なくドラマチックな物語だから、確かに映像に非常に向いているというか今まで映画になっていなかったという方が不思議といえば不思議。でも、余りにも濃密な世界、文学としてそれこそ最高級の“豊饒”さを読み手は与えられ、このような作品を生み出してくれたこととそれに出会えた奇跡と至福の感慨で読後はすっかり満たされるから、この作品世界をさらに視覚媒体に展開するなぞとんと思いが及ばなかった、少なくとも私としては。

「映画は見てみないとわからない」というのは揺るぎのない真理であるし、「映画は見ずして語ることなかれ」というのは厳然かつ当然の礼儀だ。(「映画」を書物や演劇、音楽、はたまた“人物”等あらゆるものに置き換えられるってこともまた真実だよね)それはよーくわかっている。
でも、もろもろ入ってくる情報やこちらの期待をあおりまくる配給会社の広報等々により、本編を見る前にいろいろ思いをめぐらすというのもまた醍醐味であることに違いはない。うーん、主演の彼、旬の俳優であることは万人が認めるところだが、清顕役としてはどうなんだろうか。やや甘さがまさるような。むしろ本多役の方が合っているように思えてならない。「インタビュー・ウィズ・バンパイア」におけるトム・クルーズの例もあるからなぁ、その前にいろいろ云々かんぬんあったとしても、でき上がった作品において見る者に文句を言わせない演技を披露してくれればそれでいいんだけどね、最終的には。でも、文学作品「春の雪」に深い感慨を抱いている者としてはやはりこだわらずにはいられないところだ。
はっきり言ってワイルド過ぎるが、清顕のもって生まれた研ぎ澄まされた感性、エキセントリックさからしたら、同じ旬の俳優としてオダギリジョーの方が個人的好みかなぁ、なんてね。聡子役にしてもな、松たか子なんかどうだ?
いずれにせよ、「豊饒の海」を映像化するなんてつゆとも思いもしなかった私だが、どうせ映画にするなら4部ともしてみてほしい。確かに第1部の「春の雪」が最も扱うに易い作品かもしれない、興行的に。しかし、「豊饒の海」は4部作なんだ。4作を貫く三島の執念を我々は忘れてはならない。

……清顕役にオダギリジョーの名を挙げたが、それは今の旬の存在としていささか慌てながら考えて思い浮かんだ名前だ。エキセントリックさからいったら細川茂樹にもできそうだし、わたしの御贔屓・松田賢二もやらせてみたい!はっきり言って。だけど、松枝清顕を外見的かつ内面的に現存する誰かに託すとしたら、あぁ、どんな批判・異論もお受けします、個人的には20年前、いや30年前の島田雅彦氏をおいてほかにいないのではないかと思っているのである。

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