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zoom RSS 「妻の心」

<<   作成日時 : 2005/07/12 21:02   >>

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56年の成瀬巳喜男作品。大まかには、妻という冠のもとの“抑圧”に気づき、当初は無意識の行動がプチ反乱に……というストーリー。「めし」「驟雨」等の成瀬作品同様に、妻の目覚めは結局は“プチ反乱”に終わる。無意識の行動とその後の気づきでさえ、当時としたら進んでいたのだろう。時代が違うの一言でくくってしまえばそれで済んでしまうわけだが、それにしてもプチ反乱の後“あれれ”という間に妻が大人の納得をしてしまうのには、しかも夫側の特段の砕心もないうちに妻から夫に笑顔を見せてしまうのは、いかにも男性側からの“こうあってほしい”という女性像でしかないんじゃないか。夫婦仲がうまくいかず夫がしかめっ面をしているときも、妻さえ折れればいいんだってか。それは、今は昔の古きよき時代のお話でおしまいにしてほしい。

高峰秀子と三船敏郎、この二人の顔合わせなんてとんと考えてみたこともなかった。すごく新鮮な取り合わせ。結婚生活に不満を抱き始めた妻の高峰秀子に独身銀行マンの三船敏郎、しかも幼なじみなんて、そそられる設定である。これだけでも見る価値あり。
そして小林桂樹の弟に千秋実の兄とは、何だかこの二人、大ぶりな輪郭に小ぶりな目が似通っていて兄弟というのがすごくリアルだ。しかも、大ぶりな輪郭とはいえ私が知っているうちでも時代劇以外ではかなり若くて張りがある部類の千秋実で、最近の年齢を重ねた佐々木勝彦と頭の中で並べてみると、目を除いてはその顔立ちはやっぱり似ていると思わずにはいられない。何かすんごい感慨深かったりして。
沢村貞子に加東大介にもお目にかかれるし、何と土屋嘉男も出演していれば若い若い塩沢とき(当時の名前は違うけど)も見ることができる。作品名のややマイナーさとは全く打って変わった実際の内容のいろんな意味での興味深さは、今から見れば“それでいいのか!?”という妻の反乱の終結の腑に落ちなさを補って余りあるものだ。見てよかったと感じられる貴重な一本ではある。

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