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zoom RSS 「屋根」

<<   作成日時 : 2005/04/20 20:27   >>

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ビットリオ・デ・シーカの「屋根」を見る。1956年の作品。私にとって非常に印象的な光景は、戦火によりすっかり野原となってしまった跡地につくられる高層住宅群だ。それはまさしく川島雄三の「しとやかな獣」(1962年)と重なる。……敗戦国の目指す都市復興のあり方というのは同じ道をたどるのか。
デ・シーカ、「自転車泥棒」「終着駅」「昨日・今日・明日」、そして「ひまわり」、名画だよねぇ、それもすばらしく。彼は俳優としても活躍している。「武器よさらば」のシリアスなイメージしか抱いていなかった私の概念を一変させたのは、ルイジ・コメンチーニの「パンと恋と夢」「パンと恋と嫉妬」の一連の作品だ。こんなに若いジーナ・ロロブリジーダ初めて見た、というその作品において、彼はいい年ながらも独身で彼女にすっかり夢中になるという役をコミカルに演じていた。ロッセリーニの「アモーレ」に出演したフェリーニのある意味“神秘性”とは対極的だ。
デ・シーカ、あんたはコメディアンだったのかい?ってな作品を見てしまってからは、どんな作品でも「監督ビットリオ・デ・シーカ」となるとどうも例のイメージがつきまとって離れない。上記の「自転車泥棒」等の作品を先に見ておいてホントによかった。そうじゃなかったら、どんなに涙をさそう名画でも、ちらっと胸の奥に「あのデ・シーカがこういう作品を撮るとはねぇ」という要らぬ“感慨”を禁じ得なかっただろうから。本当に出会いの順番というのは軽視できない要素だ。

それにしても、同様の高層住宅建築現場を背景にして描かれる人間模様。デ・シーカ版には、いかにもというイタリアのお国柄があらわされている。一方、「しとやかな獣」では、日本のお国柄ではなく、川島雄三の才能全開という世界だ。未見の方、見るべし。 

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